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さくら貝 2006.9月

「旧き良きリスニング・タイム」


今日から9月。秋の気配が漂う季節となりました。
まだまだ残暑は厳しそうですが、夏の疲れを持ち越さな
いよう、気をつけて過ごしましょう。
秋は夜が長いですから、静かに物思いに耽ったり、集中
して事に当たったり、色々出来そうです。
楽器の練習や発表、音楽を聴くにも良い季節ですね。

ところで、皆さんもご存知でしょうが、先月のニュース
で、アメリカのタワーレコード社が経営破綻した事を知
りました。
ここ数年、音楽業界を取り巻く環境は大きく変化しまし
た。私達の音楽や楽器との接し方も以前とは随分違うも
のになっています。なるべくしてなったとも言えます。

大きな要因はと言えば、まずインターネットの普及です。
昔、私達が音楽を聴くには、レコードやCDを買うか、
ラジオから聞こえて来る音に耳を澄ます事くらいしかで
きませんでした。
しかし、今は自分自身を含め、大多数の人がパソコンを
所有し、インターネットを利用しています。これは実に
凄い通信技術です。もちろん音楽も含め、世界中の情報
が居ながらにして即座に得られ、逆に発信する事もでき
ます。こうして皆さんにお話しできるのも、この技術の
お蔭です。しかも、そうして得られた情報をパソコンと
いうハードに簡単に取り込み、一瞬にして複製すること
も可能です。これではCDも売れなくなって当然です。

もう一つの要因は私達自身のライフスタイルの変化です。
携帯電話等の普及により、昼夜問わず必ず誰かと連絡を
取ったり一緒に居たりする事が可能となり、24時間営
業のお店の認知、拡大により、夜間外出する事に社会が
寛大になりました。趣味や娯楽の多種多様化の結果、独
りでじっくり音楽に向き合う時間は皆無となりました。
音楽は常に、移動の際の時間を埋めたり、何かをする時
のBGMとしての役割しか持たなくなりました。
我々が昔、わざわざレコード店に足を運び、お目当ての
曲集を血眼になって探し、聴きたい曲もそうでない曲も
ひっくるめて買った後、家のオーディオセットの前で磨
り減るまで聴いたり、何時間もかけてレコードやCDか
らカセットテープやMDにダビングしたりしたあの時間
は何だったのか、と思えて来ます。
その上、その「作業」の間は終始、その場を離れる事は
許されず、流れて来る音楽に付き合っていなくてはなり
ませんでした。

しかし、思い出せるなら思い出してみて下さい。
皆さんはその間、その音楽と時を共有できていたのでは
ありませんか?
レコードの片面のダビングが終わった後、一旦カセット
をポーズにしてスタンバイ、裏面の1曲目から録音を再
開するまでの数分間も、その余韻を楽しめてはいません
でしたか?
そして、今のように音楽が切り売りの聞き捨てでなかっ
た頃、1曲1曲、アルバム1枚がとても貴重で掛替えの
ないものではありませんでしたか?
こうした現状に至った原因は、もちろん我々音楽に関す
る仕事に携わる者全てにも大きな責任があります。
しかし、アーティストが渾身の力を振り絞って作った楽
曲は、本来そうして聴くべきものだと私は思います。
音楽をじっくり聴く時間と費用を惜しまないからこそ、
音楽は生活に刻み込まれ、時代に残るのだと思います。
EDS-1275
これはギターのどの部分でしょう? レスポールのピックガード・ブラケットです。
Cst のギターアンプ・ヘッド、マーシャルJCM800
レスポールのヘッド裏側です
EDS-1275 のボリューム・ノブ
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