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    「自分にとっての本当」



6月になり、今年も1年の前半最後の月となりました。
今までのところ、今年の年初に立てた皆さんの計画は順調に
進んでいらっしゃいますか?
さて、今月は普段スタジオでお客さんと談話する中で頂いた
言葉からヒントを得た事について、お話ししてみようと思い
ます。

お客さんが当スタジオに来て下さるのは、もちろん練習が目
的ですので、会話の時間があり余る程ある、という訳ではな
いのですが、それでも休憩時間のふとした談話の最中に気づ
かされる事も多くあります。
タイトルの「自分にとっての本当」は、その常連さんが私と
会話する中で「いつも自分が気づかせてもらっている」と話
してくれたコメントから拝借したもので、仕事の範疇を越え
て、どんな形であれお役に立てていたんだなぁ、という事が
分かった、とても有り難い言葉でした。
この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
私が実際にそうした事を気づかせてあげられていたのかとは
別に、その言葉について改めて考えてみました。

自分にとっての本当とは?

正直、その答えを出すのは本当に難しく、我が身を振り返る
と、いつ、何をするにも、必ず自分自身にそれを問いかけ、
真の答えを導き出そうとしているように思えます。
考えてみれば、最近はそうした事について深く考える事なし
に生きる風潮が強く、多数に受け入れられている物事が自分
にとっても都合が良い、という安易な思考の傾向が強いよう
です。例えば、好みの音楽を聴くのではなく、巷で流れる頻
度の高い曲、周囲が聴く音楽を聴く、というのが良い例です
し、「みんな行かないから私も行かない」という迎合性を基
調とする選挙の投票率の低さ等も同様です。
それが「大衆の本質」であると言ってしまえばそれまでです
が、そこには人としての危機感を覚えます。コントロールす
る側にとって、これ程好都合な事はないからです。
また、近年は言わば「場当たり的なコミュニケーション」が
上手な人が増えました。場の雰囲気を壊さずに相手に気持ち
よく同意する。これが真意であれば、とても素晴らしい人と
の接し方なのですが、場と時が変われば何を言うか分かった
ものではない、という姿勢は問題です。
突き詰めるところ、相手次第になるからです。
自分を律する事なく人にぶら下がって日々を生き、引張り上
げてもらおうという甘えや、多数に従えば安心、という考え
方は、真剣に生きている人にとっては甚だ迷惑な話であり、
根本的に危険なのです。

望むと望まざるとにかかわらず、人は個々の存在なのであっ
て、意見を異にするのがむしろ自然です。
全ての人が同じ考えを持ち、それで何も問題が無ければ言う
事はありませんが、残念ながら世の中そう上手くは出来てい
ません。
天邪鬼になれと言っているのではありません。
年齢や性別を問わず、人生における信条をしっかり持ち、か
つそれが他人と異なる事を恐れず、日常生活においても独自
の美学を持ち続けられる人こそが、主役となり得る人であ
り、本当にカッコイイ生き方であると私は感じます。

皆さんにとって、「自分にとっての本当」とは何ですか?
エントランスをくぐると、これが見えます。
Gibson Les Paul Historic Collection 「’73 狂熱のライブ」バージョンへフル・モディファイ
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