スタジオ・ペイジの メンテナンス 姿形あるがゆえに いつかはこわれる… この摂理と向き合って 自然の前では小さな 人間にできること それは、愛着が深まり 味わいは増しても、 機能は決して 失わせたくない お客様が気持ちよく 安心してご利用 下さいますように… スタジオ・ペイジは そんな信条のもと、 メンテナンスを 行なっています |
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| 2008.1月 「裏側の社会」 新年明けましておめでとうございます。 旧年中はスタジ オ・ペイジに格別のご高配を賜りまして、本当にありがとう ございました。 本年もよろしくお願い申し上げます。 2008年は子年、干支のトップの年です。 お蔭様で、スタジオ・ペイジも今年で12年目を迎えました。 今年からまた新たな12年が始まるとも言えます。これを節目 に、一層皆様のお役に立てますよう、また、公私共に輝かし い年月が送れるよう、努めていきたいと思います。 この12年の世の中を振り返ってみると、利便性やテクノロ ジーの面では、非常に大きな躍進を遂げた時代でした。 反面、その存在ゆえの事故や事件等、マイナス面も大きくク ローズアップされた時代でした。中でも昨年は、インターネ ットに端を発する重大な犯罪が多く目立ちました。 12年前には携帯電話もパソコンも今ほど普及しておらず、 それらはごく一部の人が持つ、特別なツールでした。 こうして皆さんに語りかけられるようなホームページの作成 でさえ、当時は高度な専門知識と高価な端末やソフトが必要 でしたが、今では少し勉強すれば、私のような素人でも、手 軽にWEBサイトを制作して公開できる時代になりました。 通信速度が高速で、リアルタイムで情報の更新ができ、ラン ニングコストも紙面に比べれば安上がりなこのメディアは、 多種多様な情報を短時間で取得したり、年齢や立場や所在地 を越えて継続的な情報を発信したりする手段としては、利便 性を極めたとも言えます。 しかし、物事には必ず二面性があります。 本来ならば、テクノロジーの開発や普及に先立って、メリッ トの裏側に潜むデメリットやリスクを細部に亘って洗い出し て検証し、もしもの時の処方箋を用意しておくのが順序であ るはずなのに、世界中の政府や開発者、メーカー、情報配信 会社たちの多くは、普及と利潤を優先し、満足な法整備や規 制を敷く事なく、メリットのみを追求して来ました。また、 私達ユーザーも、その甘い法規制に追随して来ました。 心ない情報発信者は、その匿名性を隠れ蓑に、無責任な情報 や身勝手な意見を氾濫させました。 インターネット普及以前であれば、個人レベルの意見や感 想や批評を大衆に知らしめるには、報道機関や出版社等、言 わば言論のプロ達の目を通過する必要がありましたが、今や どんなに稚拙であろうと過激であろうと、故意か否かは無関 係に、不特定多数にそれを発表できるようになりました。 責任の所在を特定できない、恣意的で思いやりに欠けた情緒 の応酬が、無秩序に、しかも即時的に行なわれるところとな って、人は情報や言葉を武器に互いに傷つけ合い、最終的に 疑心暗鬼に陥るというツケが回って来たのです。 もちろん、中には有益な情報も多数あるでしょうが、出所が 疑わしい情報も比例して増え、情報拡散のスピードと相まっ て、真偽の見極めがより難しくなった事は、紛れも無い事実 です。 それに伴うように、「この言葉を発する事にどんな意味が あるか、どんな事を引き起こすか」を省みず、目前の盛り上 がりのみに気を奪われて先を予測できない人や、危機意識を 持てない人が増えました。 そして今では、現実社会の裏側とも言うべき、排他的で一種 異様な仮想現実社会が形成されるに至っている事は、皆さん もご存知の通りです。 高度情報社会を推進してきた人達は、現在の危機的とも言え る状況を予測したでしょうか。 更に私が危機感を覚えるのは、現実の世界よりも、そうし た仮想現実に心地よさや都合良さを感じる事や、現実社会に 居場所は無くても、幻想の世界には居場所があるとの錯覚に 人々が寛大になり、不自然さを抱かなくなりつつあるという 点です。 人間社会という共同体の一員となるには、常識や礼節を身に つけ、人の心を思いやり、他との距離を尊重し、周囲の状況 を適切に把握して判断し、先を予見できる能力が、最低限必 要とされるはずです。それらは、単に年を重ねるだけでは身 に付かず、現実の厳しさや先人者の知恵や、人の温かみとい ったリアルな実体験に接し続ける事によって習得できるもの だと思います。皮肉な事に、それらを習得せずとも、裏面の 社会ならば、まるで一人前のように振舞える状況を、インタ ーネットの普及は可能にしました。 確かに現実社会だって一概に褒められた世界ではないかも しれません。しかし、現在の病んだ状況に気づき、強い違和 感や不安を感じて心を痛め、「何とかしなくては」と思う人 達もいるのです。私は、たとえ利便性を犠牲にしても、こう した心情の方が、人として協調できます。 残念ながら、この12年間、人間の社会は、裏側の社会が別 に一つ出来上がっただけで、現実の世界における真の発展は 無かったように思えます。 一旦定着した仮のメリットに規制を加える事には困難を伴う でしょうが、人間が人間らしく存在し続けるために、この数 年で当然のようになってしまった無秩序を、今後は早足で修 正して行かなくてはならないと思います。 法整備についても、基本とすべきは、憲法における言論や通 信の自由が、人に危害を加えたり、人の感情を害したりする 事を保証したり猶予したりするものではないという事です。 人間はいつも、自ら作り出した物の扱いに困るのですが、 よく言われるように、テクノロジーの善悪は、それを用いる 者の心に在ります。テクノロジーを作り出した責任を自ら負 う私達人間は、その使用方法を誤らないよう、最大限努力し なくてはなりません。そして、その実用に当たっても、主体 は常に人であって、テクノロジーは人間に奉仕する従者であ るべきです。そこに自己意識の居場所を求めたり、依存した りする対象ではないと思います。 人の意識や行動の先にあるのは、無機質な端末や通信網で はなく、あくまで生身の人間による営みが基本であって、個 々の人と人との現実の繋がりが原点であるという事を、私は 信じ続けたいです。 |
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